薬膳は、健康をつくるための食事。医食同源の思想をもつ中国で生まれ、日本には1500年代頃に伝わったといわれています。

　五行論や効能を用い、症状に呼応する食材を組み合わせるのが、薬膳の基本的な施膳法ですが、クコの実などの特別な食材を使わなければ作れない、というものではありません。

　むしろ普段の食生活の中で、体がおいしいと感じているものに目を向け、これは体のどこに効いているのかなと、こたえあわせをすることが、薬膳を楽しむ第一歩です。

「なぜフレンチで薬膳講座なのですか？」

というご質問をよくいただきます。
ペタルドゥサクラのオーナー、難波シェフは、自ら畑にでかけ、旬の食材を収穫しています。地元の生産者さんとシェフの愛情から生まれるお料理は、おいしいだけでなく、体調を整える力を持っていて、それだけでとても理にかなった薬膳になっています。シェフが大切にされている、旬や地産地消の作物に宿る、太陽と土のエネルギーこそが、薬膳にもっともなくてはならないものなのです。

さらに食材の力を感じていただく場として開催しているのが、薬膳フレンチ講座です。講座では、その日にしか頂けない特別なメニューが登場し、効能を学びながら、お食事を楽しんで頂きます。時には、白キクラゲ、蕎麦の実といったフレンチではあまり使われない食材もとりいれられ、薬膳が華やかなフレンチへと生まれ変わります

　体が温まった、軽くなった、というお客様からのお声は、私たちにとって何よりの宝物です。「体に優しく、食べておいしく、目に美しい」薬膳フレンチを通じて、一人でも多くの皆様に元気をお届けしたいと、心から願っています。

＜講座のながれ＞

薬膳フレンチ講座は、お客様に参加していただくようなお料理教室とは異なり、薬膳のお話を聞きながら、特別なコース料理をお召し上がりいただくものです。貸し切りで行われますので、プライベートな空間で、心や体にいいお話を聞きながら、ランチを楽しむことができます。オープンキッチンから難波シェフも登場します。

お食事、開設と休憩をはさみながら、3時間ほどの講座です。